嘘をつけない営業マン 残クレアルファード

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※この物語は完全フィクションです。
このような研修は存在しません。
だから絶対に
【最近の営業マンがやたらと“残クレ”をすすめてくる 意外な裏事情】
なんて検索しないでください。

……いいですね?

【歌詞】

【1】
オレの名前は正直  誠 名前の通り 正直営業
数字より信頼 利益より笑顔 お客にとって本当にいい一台 それを探す時間が生きがい
「10万キロ? まだ走ります。車検受けたほうがお得です」
売らない勇気が オレの誇り だけど給料も いつも埃

【2】
隣のデスクは ハイエナ先輩 カネの匂いなら 外さない百発百中 カモなヤンキー 見事に命中

「残クレなら月4万 憧れのアルファードに乗れます その一言で 一丁上がり
15万のコーティング 原価は秘密
メンテパックも抱き合わせ 
カードも保険も全部乗せ  成績トップ 拍手喝采
【3】

そこに現れた 上品なシニア 選ぶ車は もちろんプレミア  「孫を乗せて 旅行に行きたい」 アルファード指名で 夢が膨らむ
笑顔の接客 「誠さんでよかった」 感謝のお墨付き  だけど相手は 超人気車種 「アタリ」を引かなきゃ 乗れないシステム 祈るような運試し
結果発表 画面を二度見 キャッシュのご夫婦 あっさり落選  残クレヤンキー なぜか当選  シャンパン開けて 店内で乾杯 この店の抽選 裏じゃデキレース
利益の薄い客は 最初から圏外 喜ぶヤンキー うなだれるご夫婦 誠の心に 消えない違和感

【4】
「なぜですか」 金成店長を問い詰める 金成鼻で笑う 「当たり前だろ」 「 現金客なんて 在庫を奪う泥棒に過ぎない」
誠は黙る 言葉が消える 「何か言いたそうだな? 誠くん きみは来週から本社研修だ。」
【5】
翌週 本社 地下 強化研修 窓のない 無機質な会議室 スクリーンに映る “残価設定型販売の極意” 「総額は隠せ」「月々を強調しろ」 「迷わせるな」終わりのないロールプレイ 繰り返す呪文のような台詞 三日三晩の洗脳の果て 差し出されたのは 自分のための契約書
「誠くん、社員が毒を食らわずして どうして客に毒を盛れるんだ? ここにサインをしろ。それがお前の誠意だ」  正直 誠 月々5万円 120回払い 自分の檻を契約した
【6】
「もうこんな職場は嫌だ」 震える手で 退職願を叩きつける 「オレはお客様の笑顔が見たいんだ」 金成店長動じず 静かに告げる
「辞めれるのか? お前、先週残クレ クラウンしたよな   契約書、読んだか? 仕事を辞めれば特約違反。今すぐ一括で全額払えるのか?」 頭が真っ白になる 逃げ場のない 借金の鎖
【7】
翌朝の誠 まるでサイボーグ 口から飛び出る セールストーク 「残クレなら 月々わずか! コーティングは聖なるバリア!」 数字は伸びる 店長もスマイル
成績トップは 正直 誠 心はとっくに スクラップ工場

【ラスト】
そこへ あの老夫婦がやって来た 「誠さん、やっぱり諦めきれなくて……」 「中古でもいい、孫のために何とかならないかな?」
誠は笑う。
「お客様、実は……ちょうど今、1台ご用意できそうなんです。 ただし、それには『条件』がありまして――」